新種のアデノウイルスによるサルの大量死亡例報告

カリフォルニア州国立霊長類研究所で飼っていたサルの間で重篤な肺炎・肝炎症状を引き起こすアデノウイルスが発見されたとの報告。
同研究所で飼育されていた55匹のサルのうち23匹に重篤な肺炎・肝炎を引き起こし、うち19匹が死亡(=感染率42%、死亡率83%)。
広域スペクトラムの抗生剤も無効であり、肺炎症状も衰弱したところへ他病原菌が二次感染したことによるものではなく同ウイルスによるものとみられる。
さらに同研究所でサルと接触のあった研究員1名に感染、重篤な肺炎症状を発症したが、4週間で回復。
同研究所では過去6年間、外部から加えられたサルはいないとのことで、同ウイルスの起源が研究所内のサルであるのか、ヒト由来のウイルスがサルの中で変異したのかは現在調査中。
サル−ヒト感染があったことは確定的だが、ヒト−ヒト感染は今のところ認められておらず、今すぐにパニックを起こす必要はないとのこと。


http://www.hon.ch/News/HSN/644823.html