2010-01-01から1年間の記事一覧

インドネシアで豚由来fluA/H5N1 virus検出

インドネシアでの調査にて、鳥から豚へとfluA/H5N1 virusが伝播していることが分かったとのこと。 H1N1と同じく、豚に対してはH5N1も無症候性であり、さらにこれらの内の一部は既にヒトに対して感染する能力を獲得しうる状態に変異しているとのこと。 去年の…

インフルエンザ全国流行 A香港型が主流

国立感染症研究所は24日、全国約5千の定点医療機関から報告された13〜19日の1週間のインフルエンザ患者数が6758人(1医療機関当たり1・41人)になったと発表した。全国的な流行入りの指標である「1医療機関当たり1人」を上回った。 厚生労…

日本感染症学会の新型インフルエンザに関する2010年総括と今冬に向けた考え方

12/3に下記にて発表されておったようです。 http://www.kansensho.or.jp/influenza/101202_thinking.html とりあえず大事なことは1点に集約される。 「今後も油断せずに感染予防に努めること!」 予防接種、手洗い、うがい、咳エチケットetc.etc.ですね。

富山・高岡で鳥インフル疑い…死んだハクチョウ

富山県は17日、高岡市営高岡古城公園動物園で死んだコブハクチョウ2羽のうち1羽から、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。 高病原性インフルエンザ感染の疑いが強まれば、県は検体を動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送り、最終的…

赤ちゃんに副作用みられず タミフル服用の妊婦調査 学会、163人を分析

昨シーズンに新型インフルエンザに感染し、治療薬タミフルなどを服用した妊婦と生まれた赤ちゃんに、服用との因果関係が考えられる副作用はなかったとする調査結果を、日本産科婦人科学会が2日までにまとめた。 妊婦163人を分析した中間報告。学会はさら…

備蓄ワクチン新たに製造 H5N1インフルエンザ用

厚生労働省は29日、アジアを中心に鳥から人に感染し、死者も出ている鳥インフルエンザ(H5N1)が新型インフルエンザとなる場合に備え、新たに備蓄用のワクチン約1千万人分を製造していることを明らかにした。 厚労省は2006年度以降、H5N1のワ…

新型インフル対策弾力的に 政府の行動計画改定案

政府の新型インフルエンザ対策行動計画について、厚生労働省の専門家会議は29日、ウイルスの感染力や地域の状況などに応じた弾力的な運用を可能にする改定案に大筋で合意した。昨年発生した新型への対応で硬直的な点があったことなどの反省から見直した。 …

新型インフル「せき先行」は肺炎の危険信号

新型インフルエンザで肺炎に至る小児患者は、発熱よりせきが先に出る場合が多いとの調査結果を、大阪医科大の河上千尋助教(小児科)らが27日、仙台市での日本小児感染症学会で発表した。 肺炎の兆候の早期発見につながる可能性がある。 調査は、昨年秋ご…

ワクチン接種ヒブワクチンなど、愛知・日進市が全額無料化 来年から0-4歳児

任意予防接種となっているヘモフィルス−インフルエンザb型菌(Hib=ヒブ)と小児用肺炎球菌の2種類のワクチン接種について、日進市は来年1月から0〜4歳児の市民は全額無料とすることを決めた。30日開会の市議会12月定例会に提出する補正予算案に…

ノロウイルス猛威…感染性胃腸炎、昨年の3倍に

下痢や嘔吐を繰り返す感染性胃腸炎の患者が急増し、流行期を迎えたことが、国立感染症研究所の調査でわかった。 ノロウイルスが主な原因とみて、手洗いなどの徹底を呼びかけている。 全国約3000の小児科から報告された感染性胃腸炎の患者数(今月8-14…

大阪で新型の耐性肺炎桿菌検出

厚生労働省は18日、多くの抗生物質が効かない酵素「KPC」を作り出す新型の多剤耐性肺炎桿(かん)菌が、松下記念病院(大阪府守口市)に入院中の40代男性から検出されたと発表した。 この酵素を持つ肺炎桿菌は、欧米で感染が広がっているが、国内では…

女子大生が回帰熱、国内では数十年なし

バタバタバタバタと忙しく、11月8日のニュースを今更メモ。 9月上旬ボランティアでウズベキスタンに滞在していた女子大生が回帰熱を発症したというもの。 回帰熱とは 疫学 回帰熱(relapsing fever)は、齧歯類小動物、鳥類等を保菌動物とし、野生のダニ…

H1N1 fluが小児に深刻な二次細菌感染を引き起こす!

ユタ大のDr. Krow Ampofoらは、昨年パンデミックを起こしたH1N1 fluは小児に対して細菌の二次感染により深刻な膿胸を生じさせることがあるため、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、抗ウイルス薬等を用いて適切な予防・治療を行うべきであると述べて…

新種のアデノウイルスによるサルの大量死亡例報告

米カリフォルニア州国立霊長類研究所で飼っていたサルの間で重篤な肺炎・肝炎症状を引き起こすアデノウイルスが発見されたとの報告。 同研究所で飼育されていた55匹のサルのうち23匹に重篤な肺炎・肝炎を引き起こし、うち19匹が死亡(=感染率42%、死…

LS21 インフルエンザ治療に関する最新の話題

10月10日に行われた日本薬剤師会学術大会のランチョンセミナー21の要約。 演者は東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門、渡辺彰教授。 多岐にわたるものすごく興味深い講演で、ランチョンセミナーでこの内容はとってもお得でした。 まずfluは…

インフル流行開始

第40週(10/4〜10)のインフルエンザ定点あたり届出数が、沖縄県で1.16人となり、流行の目安を越えたとのこと。 沖縄は他県とは少し流行のタイミングがずれているのですが、そろそろ要注意ということですな。

インフルワクチン生産に遅れ

化学工業日報社によると、今年の猛暑で鶏が夏バテしてインフルワクチンの製造が遅れているらしい。 日本のインフルワクチンは鶏の有精卵の中でウイルスを増殖させているので、言われてみれば至極もっともなお話。 …なんだけど、「ワクチン製造遅延」というと…

今季のインフルエンザ流行状況

CDCの発表によればアメリカの今期のA型インフルエンザは、やはりpH1N1も多いのだが、思った以上(A型のうち70%!)にH3N2が健在なようで。 その流れはそのまま続き、今シーズンはH3N2による重症のインフルエンザ感染が危惧され、ちゃんとワクチンはうって…

来シーズンの花粉予想

ウェザーニューズによると、2011年の花粉飛散量は2010年の約5倍、大量の花粉症患者が出た2005年と同程度が見込まれるとのこと。 マ ヂ デ ス カ。 今のうちにタリオンとクラリチンを大量に買い込んでおこう…。 あとマスクな。

Hib、小児市中肺炎、子宮頸がんワクチンの公費補助

m3*1によれば、厚労省で定期予防接種に組み込むべきだとの意見が上がっているらしいです。 今年急に流行りだした印象のある3種のワクチンですが、民主党あたりから支持率目当てに圧力でもかかりましたか? それはともかく、財源の問題を別にすれば喜ばし…

インフルエンザ 今季初・学級閉鎖

岩手県滝沢村で5日、3歳児8人、4歳児9人、5歳児3人の感染者が出た幼稚園で、3歳児2クラスと4歳児1クラスが学級閉鎖としたと発表された模様。 毎日新聞によれば、インフルエンザによる学級閉鎖は今季初とのこと。

今年度版fluワクチンQ&A

厚労省より今年度版の新型インフルエンザワクチン接種事業に関するQ&Aが出されました。*1 ポイントとしては季節性(A&B)+新型の3価ワクチンと新型のみの1価ワクチンの2種類があるということ。 通常の医療機関でうってもらうのは原則として3価の…

日本の蚊で伝播する新種ウイルス感染症   チクングニア熱が4類感染症に指定へ

10月1日に開催された厚生科学審議会感染症分科会感染症部会は、アジア・アフリカ諸国での流行が問題となっているチクングニア熱を感染症法における4類感染症に追加することを合意した。チクングニア熱は日本に広く生息するヒトスジシマカを介して伝播する。 …

うがい薬ってどうよ?

2ヶ月間、1日3回以上うがいをして、うがいの効果を調べた京大チームの論文。 n=387、18歳〜65歳の健常成人対象RCT。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242593コントロール群に対して、水でうがいすると上気道感染リスクが36%減、イソジンでうが…

タミフル耐性株、新薬効かず…新型インフル

9/23付読売新聞によると、昨シーズン流行したswine fulのうちタミフルに耐性があったものは、全てラピアクタにも耐性があったと国立感染症研究所の研究で分かったとのこと。 一方でリレンザは全ての株で感受性だっとのこと。 米国で行われたCDCの調査でも…

インフルシーズン始まりそう?

インフルエンザの定点報告数が千葉県では、36週(0.07)、37週(0.14)と連続して増加、東京都も34週(0.03)以降、35週(0.06)、36週(0.07)、37週(0.10)と4週連続で増加と、関東地方で少しずつインフルエンザの報告が増加してきているとのこと。 Nikke…

豚フルのタミホー耐性化に注意が必要

今年に入ってからオーストラリア、タイ、インド、ニュージーランドでS188T変異を起こしたfluA/H1N1が報告されている。 季節性fluがタミフル耐性を獲得した際に見られた遺伝子変異部位に近いということで、今後注意が必要だというお話。 …だと思う。http://ww…

イナビル吸入粉末剤20㎎

第一三共から今年中に発売見込。 1回吸入して終了のNA阻害薬。 公式HP→http://www.inavir.info/ 成人:ラニナミビルオクタン酸エステルとして40 mgを単回吸入投与する。 小児:10歳未満の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして20 mgを単回吸入投…