赤ちゃんに副作用みられず タミフル服用の妊婦調査 学会、163人を分析

昨シーズンに新型インフルエンザに感染し、治療薬タミフルなどを服用した妊婦と生まれた赤ちゃんに、服用との因果関係が考えられる副作用はなかったとする調査結果を、日本産科婦人科学会が2日までにまとめた。
妊婦163人を分析した中間報告。学会はさらに症例を増やし、子どもが2歳になるまで追跡する。担当した水上尚典(みなかみ・ひさのり)北海道大教授は「タミフルなどの安全性がかなり確認された。発症後、早期に服用すれば重症化しにくいことも分かってきており、あまり副作用を懸念せず服用することを勧めたい」と話している。
薬はタミフルが147人、リレンザが15人、1人は不明だった。
タミフルは、妊娠初期のうち、胎児の重要な器官が形成されるため薬に対して最も注意が必要な妊娠4〜7週に、14人が服用。うち2人(14%)が流産したが、自然流産率(15%)とほぼ一致しており、学会は「タミフルの影響は考えにくい」と判断。
妊娠初期と中期に服用した3人が早産だったが、一般的な早産の比率より低いという。
妊娠中期に服用した2人の赤ちゃんに、心臓や指などの形の異常があったが、心臓などはこの時期は既に形作られており、薬の影響は考えにくいとした。
リレンザを服用した15人に異常はなかった。
学会は昨年、海外で新型インフルに感染した妊婦の死亡例が相次いだことを受け、妊婦へのタミフル投与を推奨。ただ胎児に対するタミフルの安全性は、国立成育医療研究センターが約90人を対象にした調査しかなく、あらためて妊婦を対象に調査を進めていた。
(12/2 共同通信社)

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この結果を受けてタミフルの妊婦に対する安全性データのnを増やすことも大事だし、リレンザやイナビルの安全性に関するエビデンスも蓄積して、是非公表していただきたいところ。