H1N1 fluが小児に深刻な二次細菌感染を引き起こす!

ユタ大のDr. Krow Ampofoらは、昨年パンデミックを起こしたH1N1 fluは小児に対して細菌の二次感染により深刻な膿胸を生じさせることがあるため、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、抗ウイルス薬等を用いて適切な予防・治療を行うべきであると述べている。
彼らによれば、ユタ大では昨年3月〜7月の小児膿胸患者が21例、特に7月に12例あり、これは2004年〜2008年の同期間の小児膿胸患者10.8例、3.5例と比べて格段に多い。
この21例の小児は全員がインフルエンザに感染しており、そのほとんどはH1N1型だった。
また同じく5〜7月のH1N1 flu患者が604人で、そのうちの19%にあたる117人が入院加療を要した。
この膿胸とインフルエンザの間の関連性を証明することはできていないが、時期的な相同性から関連があると警戒すべきであり、インフルエンザの治療はしっかりやっておくべきであると推奨している。