インドネシアで豚由来fluA/H5N1 virus検出

インドネシアでの調査にて、鳥から豚へとfluA/H5N1 virusが伝播していることが分かったとのこと。
H1N1と同じく、豚に対してはH5N1も無症候性であり、さらにこれらの内の一部は既にヒトに対して感染する能力を獲得しうる状態に変異しているとのこと。
去年のパンデミックでの犠牲者が日本においては少なかったこともあってすっかりインフルエンザに対する警戒が下火になっていますが、H5N1の死亡率は相変わらず高い状態であることが報告されている*1し、去年のvirusにしても現在イギリスで猛威をふるい、ICUの10%以上がインフル患者で占拠されているという報告*2も出ています。
くれぐれもインフル対策を去年のブームで済ませないようにしておかないといけないようですよ。


ソース@CDC
http://www.cdc.gov/eid/content/16/10/1515.htm

*1:国立感染症研究所(http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html)等参照。

*2:BBC(http://www.bbc.co.uk/news/health-12052816)によると12/21時点でICU全体の9%、その後も患者数は増加している様子。また、去年のパンデミック時よりも重篤化率が高くなっている(http://www.recombinomics.com/News/12221002/H1N1_UK_Alarm.html)ようです。